
「28卒 内定ない」と検索したあなたへ。SNSで「もう内定が出た」という投稿を見て、不安になった人もいると思います。この記事では、国が出している日程と数字、それに私たちが扱っている求人の数字で答えます。
✔ 結論
28卒が今の時期に内定を持っていないのは、遅れではありません。
国のルールでは、28卒に正式な内定を出してよいのは2027年10月1日からです。
私たちが扱う28卒の求人129件のうち、104件(約8割)は大学名を問わない求人でした。
目次
1. 28卒で内定がないのは、やばいのか
正式な内定を出してよいのは、2027年10月1日から
政府のルールでは、28卒に正式な内定を出してよいのは、2027年10月1日からです。面接などの選考を始めてよいのは、2027年6月1日からです。2026年11月の今は、選考が始まる日まで、まだ半年以上あります。
4年制の大学なら、28卒は今3年生
28卒は、2028年3月に卒業する人のことです。4年制の大学なら、今は大学3年生の秋です。大学院の修士課程なら、今は1年生です。ルールの上では、会社の説明が始まるのも、2027年3月1日からです。
知恵袋にも、同じ不安の質問があった
Yahoo!知恵袋にも、こんな質問がありました。
「28卒です。就活まだなんもできてません。もう遅いですか。」
(出どころ:Yahoo!知恵袋)
「就活に完全に出遅れてしまった28卒です。」
(出どころ:Yahoo!知恵袋)
同じ不安を持っている28卒は、あなただけではありません。
2. 28卒の就活は、ルールの上でいつ何が始まるのか
国が決めている3つの日付
政府は、会社に向けて「就活の日程のルール」を出しています。28卒(2028年3月に卒業する人)の場合、ルールは次のとおりです。
| 内容 | 日付 |
|---|---|
| 会社の説明(広報)を始めてよい日 | 2027年3月1日から |
| 面接などの選考を始めてよい日 | 2027年6月1日から |
| 正式な内定を出してよい日 | 2027年10月1日から |
出どころ:厚生労働省「大学等卒業・修了予定者の就職・採用活動時期について」
(政府の文書では、28卒は「2027(令和9)年度卒業・修了予定者」と書かれています。この日程は、2025年12月26日に政府の会議でまとめられました)
「内定」と「内々定」の違い
10月1日より前に出る内定は、正式には「内々定」と呼ばれます。内々定は、「10月になったら内定を出します」という会社からの約束です。SNSで「内定が出た」と書かれているものの中には、この内々定も入っています。
6月より前に選考を受けられる例外
同じページには、6月のルールの例外も書かれています。専門の力を生かすタイプのインターンシップに参加し、そのあと選考を受けた学生は、6月より前に選考を受けられることがあります。この例外は、3年生の終わりの春休み以降に参加したインターンシップが対象です。
内々定と引き換えに、就活をやめるよう迫るのは「オワハラ」
厚生労働省は、会社に向けて「オワハラ」をしないよう求めるチラシを出しています。オワハラは、内定や内々定を出すことと引き換えに、学生の気持ちに反して、ほかの会社の就活をやめるよう強く求めることです。チラシには、オワハラにあたりうる例として、次のようなものが挙がっています。
- 自分の会社の内々定と引き換えに、ほかの会社の就活をやめるよう強く求める
- 内定を受けると約束する書類を、早く出すよう強く求める
- ほかの会社の就活ができないように、研修などへの参加を求める
- 内定を受けることについて、親の同意を出すよう強く求める
出どころ:厚生労働省・都道府県労働局・ハローワーク「学生の職業選択の自由を侵害する『オワハラ』は行わないでください!!」
2025年12月に政府の会議がまとめた資料では、都道府県労働局とハローワークでも、学生からの相談を受けつけるとしています。
出どころ:内閣府・文部科学省・厚生労働省・経済産業省「2027年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方」
3. 先輩たちは、いつ内定をもらっていたか
4年生の10月1日で、内定があったのは73.4%
国は、大学生の内定の状況を毎年調べています。2026年3月に卒業した大学生では、4年生の10月1日の時点で、就職を希望する人のうち73.4%に内定がありました。
出どころ:厚生労働省「令和8年3月大学等卒業予定者の就職内定状況(10月1日現在)を公表します」
つまり、4年生の10月の時点でも、およそ4人に1人はまだ内定がありませんでした。
卒業するころには、98.0%が就職していた
同じ学年を、そのあとも続けて調べた結果は次のとおりです。
| 調べた日 | 内定・就職が決まっていた人の割合 |
|---|---|
| 4年生の10月1日 | 73.4% |
| 4年生の12月1日 | 84.6% |
| 4年生の2月1日 | 92.0% |
| 卒業後の4月1日 | 98.0% |
出どころ:厚生労働省「令和8年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します」(公表資料の「就職(内定)率の推移」から。就職を希望する大学生のうちの割合です)
内定は、4年生の10月以降も決まり続けています。
4年生の10月の数字は、毎年ほぼ同じ
同じ資料には、これまでの年の数字も載っています。4年生の10月1日の内定の割合は、2022年3月卒から2026年3月卒までの5年間、どの年も71.2%から74.8%の間でした。どの年も、4年生の10月の時点で、4人に1人ほどはまだ内定がなかったことになります。
文系も理系も、就職率は98%
同じ調査では、文系と理系も分けて出しています。卒業後の4月1日の時点の就職率は、文系が98.0%、理系が98.1%でした。この調査は、国が選んだ大学の学生を調べた数字です(大学62校など、計112校・6,250人)。
ほかの分け方の数字も出ています。国公立大学は97.9%、私立大学は98.1%でした。男子は97.5%、女子は98.7%でした。
💡 ポイント
2026年3月卒の先輩でも、4年生の10月1日に内定があったのは73.4%でした。卒業するころには98.0%が就職していました。3年生の秋に内定がないのは、遅れではありません。
4. それでも「もう内定がある人」がいるのはなぜか
ルールより早く選考を始める会社がある
内定がある人がいるのは、ルールより早く選考を始める会社が、実際にあるからです。早く選考を始める会社は、ほかの会社より先に学生と会いたいと考えています。ただし、28卒の内定の数字は、国からはまだ出ていません。国の調査は、4年生の10月から始まるからです。
国の資料にも、ルールより早く進んでいる様子が書かれている
2025年12月に政府の会議がまとめた資料には、就活の実際の様子も書かれています。この資料は、就活の日程のルールについて「会社の採用活動を法律でしばるものではない」と書いています。
資料に出てくる学生向けのアンケート(内閣府が4年生などに聞いたもの)では、4年生の4月までに約7割の学生が内々定をもらっていました。このアンケートは、3章の国の調査とは調べ方が違います。そのため、数字も違います。
一方で、最初の面接や内々定を受けた学生が増えるのは、多くの大学で3年生の授業が終わる2月以降だったとも書かれています。
出どころ:内閣府・文部科学省・厚生労働省・経済産業省「2027年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方」(2025年12月26日・関係省庁連絡会議)
同じ資料では、就活に9か月ほど以上かかった学生の割合が、2020年度の約3割から2024年度の約5割に増えたとも書かれています。つまり、3年生の11月の今は、まだ最初の面接や内々定が増える前の時期です。就活は、そこから長く続きます。
早く内々定を出すのは、どんな会社か
元人材会社のキャリアアドバイザー
芝山 駿
人材会社2社で約5年、私は就活と転職の相談を受けてきました。
その中で見てきた中では、早く内々定を出すのは、たくさんの人を採る大手か、学生があまり集まらない会社が多かったです。
たくさん採る会社は、じっくり選んでいると人数がそろいません。
学生があまり集まらない会社は、早く出さないと、ほかの会社に学生を取られてしまいます。6月以降にじっくり選ぶ会社では、28卒の選考はまだ始まっていません。
SNSでは、内定が出た人の話が目に入りやすい
SNSで目に入るのは、内定が出た人の話のほうです。内定がまだ無い人は、わざわざそれを投稿しません。なので、周りがみんな内定を持っているように見えやすくなります。
5. 内定がない28卒が、今から受けられる会社
学歴の条件で分けた129件
私たちが扱っている28卒の求人を、学歴の条件で分けました(2026年11月6日時点・129件)。
| 学歴の条件 | 件数 |
|---|---|
| 学歴不問(大学卒以上) | 75件 |
| 学歴不問(専門・短大卒以上) | 29件 |
| 大学のグループを指定している | 22件 |
| 学歴の条件が書かれていない | 3件 |
129件のうち104件は、大学名を問わない求人です。
💡 ポイント
私たちが扱う28卒の求人129件のうち、104件は大学名を問わない求人でした。インターン参加が条件の求人は15件でした。
インターン参加が条件の求人は15件
同じ129件の本文を全部読み、インターンとの関係も調べました。インターン参加が選考の条件になっている求人は、129件のうち15件でした(2026年11月6日時点)。条件かどうか読み取りにくい求人5件を足しても、20件です。
それ以外の多くの求人は、インターンに参加していなくても応募できます。
働く場所と仕事の種類
働く場所は、東京が99件、大阪が74件、兵庫が40件、京都が30件でした(1つの求人に複数の場所があるので、重なりがあります)。大阪・京都・兵庫のどれかで働ける求人は、80件ありました。職種は営業が中心です。営業の仕事に就く可能性がある求人が、129件のうち94件ありました。
この94件には、入社してから仕事が決まる求人29件が入っています。
「学歴不問」でも、別の条件がある求人もある
「学歴不問」と書いてあっても、会社ごとに別の条件がある場合があります。私たちが扱っている学歴不問の求人104件のうち、10件は「会社ごとの大学リストを確かめてから紹介する」決まりになっていました(2026年11月6日時点)。なので、受ける前に1件ずつ確かめるのが安全です。
6. 内定がないまま卒業したら、どうなるのか
卒業後の4月1日に、就職が決まっていなかった人
2026年3月に卒業した大学生では、就職を希望する人のうち98.0%が、4月1日の時点で就職していました。残りの2.0%は、卒業後の4月1日の時点で、就職が決まっていなかったことになります。
卒業して3年以内なら、「新卒枠」に応募できるよう国が求めている
国は、卒業してから少なくとも3年間は「新卒枠」に応募できるようにすることを、会社に向けて引き続き知らせていくとしています。これは、若者の雇用についての法律(若者雇用促進法)にもとづく国の指針をふまえたものです。
出どころ:厚生労働省「令和8年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します」
卒業したあとに相談できる国の窓口もある
同じ発表では、卒業までに決まらなかった人に向けた支えも書かれています。新卒応援ハローワークの担当と、大学の就職相談の担当が一緒に、就職を支えるとしています。新卒応援ハローワークの担当は、キャリアコンサルタントなどの資格を持つ人や、会社で人事の仕事をしていた人などです。
会社の側も、採りたい人数がそろっていない
同じ政府の資料には、会社の側の様子も書かれています。採りたい人数を採れたと答えた会社の割合は、近年減っていて、2025年卒では3割台でした。理由として、「応募してくる学生が予定より少ない」「内定を断られることが予定より多い」などが挙がっています。
出どころ:内閣府・文部科学省・厚生労働省・経済産業省「2027年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方」
私たちが扱う28卒の求人も、2026年9月3日の56件から、11月6日の129件に増えました。
💡 ポイント
卒業までに決まらなくても、新卒として受けられる道は残っています。国は、卒業後少なくとも3年間は新卒枠に応募できるよう、会社に求めています。
28卒で内定がないときによくある質問
まとめ
- 28卒の正式な内定は、ルールの上では2027年10月1日からです。
- 今内定がある人は、早く選考をした会社から内々定をもらった人です。
- 2026年3月卒の先輩でも、4年生の10月1日に内定があったのは73.4%でした。卒業後の4月1日には98.0%が就職していました。
- 卒業までに決まらなくても、卒業後少なくとも3年間は新卒枠に応募できるよう、国が会社に求めています。
- 内々定と引き換えに就活をやめるよう迫るのは「オワハラ」です。都道府県労働局やハローワークでも相談を受けつけています。
- 28卒の募集は今も続いていて、大学名を問わない求人は129件のうち104件ありました。
内定がないことより、今どこを受けられるかを知っておくほうが大事です。
あわせて読みたい
\ これまでに 2,000 人以上が登録 /
今から受けられる28卒の会社を、面談で一緒に探します
友だち追加すると、「就活中か、転職を考えているか」を選ぶメッセージが届きます。
就活中のボタンを押すと、そのまま面談を予約できます。
この記事を書いた人
Against株式会社 代表 芝山 駿
大手の人材会社2社で、約5年間キャリアアドバイザーとして働いてきました。
新卒と中途の両方で、1万人以上の就活・転職の相談を受けてきました。
その経験から、人事が本当に見ているところを書いています。







