
「就活 出遅れた 28卒」と検索したあなたへ。周りがインターンに行ったり、内々定をもらったりしているのを見て、焦っている人もいると思います。この記事では、国が出している日程と数字、それに私たちが扱っている求人の数字で答えます。
✔ 結論
28卒の就活は、今からでも間に合います。
国のルールでは、28卒の面接などの選考が始まるのは2027年6月1日からです。
私たちが扱う28卒の求人129件のうち、インターン参加が選考の条件になっている求人は15件(約1割)でした。
目次
1. 就活に出遅れた28卒は、まだ間に合う?
選考が始まるのは2027年6月1日から
結論から言います。28卒の就活は、今からでも間に合います。
政府のルールでは、28卒の面接などの選考が始まるのは、2027年6月1日からです。
2026年11月の今は、選考が始まる半年以上前
2026年11月の今から数えると、選考が始まる日まで、まだ半年以上あります。会社の説明が始まる2027年3月1日までも、4か月近くあります。4年制の大学なら、28卒は今、大学3年生です。
知恵袋にも、同じ悩みの質問があった
Yahoo!知恵袋にも、同じ悩みの質問がありました。
「就活に完全に出遅れてしまった28卒です。」
(出どころ:Yahoo!知恵袋・2026年4月の質問)
この質問は、2026年4月、28卒が大学3年生になったばかりのころに書かれています。それくらい早い時期から、「出遅れた」と感じる28卒はいます。
「出遅れた」と感じやすいのは、早く動く学生が多いから
2025年12月に政府の会議がまとめた資料には、学生がいつ動き始めたかも書かれています。学生向けのアンケート(内閣府が4年生などに聞いたもの)では、3年生の9月までに最初のESを出した学生が約4割でした。会社の説明会やセミナーに、3年生の9月までに初めて参加した学生は約7割でした。
出どころ:内閣府・文部科学省・厚生労働省・経済産業省「2027年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方」(2025年12月26日・関係省庁連絡会議)
早く動き始める学生が多いのは、本当です。そのため、周りと比べて「出遅れた」と感じやすくなります。
2. 28卒の就活は、ルールの上でいつ何が始まるのか
国が決めている3つの日付
政府は、会社に向けて「就活の日程のルール」を出しています。28卒(2028年3月に卒業する人)のルールは、次のとおりです。
| 内容 | 日付 |
|---|---|
| 会社の説明(広報)を始めてよい日 | 2027年3月1日から |
| 面接などの選考を始めてよい日 | 2027年6月1日から |
| 正式な内定を出してよい日 | 2027年10月1日から |
出どころ:厚生労働省「大学等卒業・修了予定者の就職・採用活動時期について」
(政府の文書では、28卒は「2027(令和9)年度卒業・修了予定者」と書かれています。この日程は、2025年12月26日に政府の会議でまとめられました)
「内定」と「内々定」の違い
正式な内定を出してよいのは、ルールの上では10月1日からです。10月1日より前に出るものは、正式には「内々定」と呼ばれます。内々定は、「10月になったら内定を出します」という会社からの約束です。SNSで「内定が出た」と書かれているものの中には、この内々定も入っています。
6月より前に選考を受けられる例外
ただし、例外もあります。専門の力を生かすタイプのインターンシップ(2週間以上のもの)に参加し、そのあと選考を受けた学生は、6月より前に選考を受けられる場合があります。この例外は、3年生の終わりの春休み以降に参加したインターンシップが対象です。これも同じページに書かれています。
政府は、会社に日程を守るよう求めている
2026年3月24日、政府は経済団体などに向けて、この日程を守るよう求める文書を出しています。ただし、政府の会議の資料には、このルールは「会社の採用活動を法律でしばるものではない」とも書かれています。
出どころ:内閣府・文部科学省・厚生労働省・経済産業省「2027年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方」(2025年12月26日・関係省庁連絡会議)
なので、ルールより早く選考を始める会社もあります。次の章で見ていきます。
3. 28卒の就活はやばい?「周りはもう内定がある」のはなぜか
ルールより早く選考を始める会社がある
ルールより早く選考を始める会社は、実際にあります。政府の会議の資料に出てくる学生向けのアンケート(内閣府が4年生などに聞いたもの)では、インターンなどに参加した学生の約7割が、「早期選考の案内」を受けていました。
早く内々定を出すのは、どんな会社か
私は、大手の人材会社2社で約5年、就活と転職の相談を受けてきました。その中で見てきた中では、早く内々定を出すのは、たくさんの人を採る大手か、学生があまり集まらない会社でした。たくさん採る会社は、じっくり選んでいると人数がそろいません。
学生があまり集まらない会社は、早く出さないと、ほかの会社に学生を取られてしまいます。
最初の面接や内々定が増えるのは、3年生の2月以降
同じ政府の資料には、学生が最初の面接や内々定を受けた時期も書かれています。最初の面接や内々定を受けた学生が増えるのは、多くの大学で3年生の授業が終わる2月以降でした。そして、4年生の4月までに、約7割の学生が内々定をもらっていました。
つまり、3年生の11月の今は、まだ最初の面接や内々定が増える前の時期です。
先輩たちは、いつ内定をもらっていたか
国は、大学生の内定の状況も毎年調べています。調べ方が違うので、上のアンケートとは数字が違います。2026年3月に卒業した大学生の結果は、次のとおりです。
| 調べた日 | 内定・就職が決まっていた人の割合 |
|---|---|
| 4年生の10月1日 | 73.4% |
| 4年生の12月1日 | 84.6% |
| 4年生の2月1日 | 92.0% |
| 卒業後の4月1日 | 98.0% |
出どころ:厚生労働省「令和8年3月大学等卒業予定者の就職内定状況(10月1日現在)を公表します」/厚生労働省「令和8年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します」(公表資料の「就職(内定)率の推移」から。就職を希望する大学生のうちの割合です)
💡 ポイント
最初の面接や内々定を受けた学生が増えるのは、3年生の2月以降です。2026年3月卒の先輩でも、4年生の10月1日に内定があったのは73.4%でした。
4. 「大学3年の11月で何もしてない」は遅いのか
会社の説明が始まるまで、まだ4か月近くある
4年制の大学なら、28卒は今、大学3年生です。ルールの上では、会社の説明が始まるのは2027年3月1日です。2026年11月から数えて、まだ4か月近くあります。
冬のインターンに出ていない・落ちた人へ
「冬のインターンに出ていない」「インターンで落ちた」と気にする人もいると思います。
元人材会社のキャリアアドバイザー
芝山 駿
人材会社にいたときには、インターンで落ちたあと、本選考で受かった例がたくさんありました。
インターンの結果だけで、本選考の結果が決まるわけではありません。
国の考え方では、選考に使ってよいインターンの情報は限られている
文部科学省・厚生労働省・経済産業省は、2022年にインターンシップの考え方をまとめ直しました。それによると、3年生の2月末までに会社が知った学生の情報を、選考に使ってよいのは「タイプ3」のインターンシップだけです。
タイプ3の期間は、5日以上(専門の力を生かすタイプは2週間以上)です。期間の半分を超える日数を、職場での仕事の体験にあてることになっています。選考に使ってよいのも、6月以降とされています。28卒なら2027年6月以降です。
出どころ:文部科学省・厚生労働省・経済産業省「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方」(2022年6月13日改正)
これは国が決めた考え方です。会社が実際にどう扱っているかは、会社ごとに違います。
タイプ3のインターンシップは、春休みも開く時期に入っている
同じ文書では、タイプ3を開く時期も決めています。3年生・4年生の長い休み(夏休み・冬休み・入試の休み・春休み)に開くことになっています。なので、冬が終わったあとの春休みも、タイプ3を開く時期に入っています。
5. インターンに出ていなくても受けられる会社はあるか
インターンとの関係で分けた129件
あります。私たちが扱っている28卒の求人129件の本文を全部読み、インターンとの関係で分けました(2026年11月6日時点)。
| インターンとの関係 | 件数 |
|---|---|
| インターン参加が選考の条件になっている | 15件 |
| 条件かどうか、本文から読み取りにくい | 5件 |
| インターン参加が条件になっていない | 109件 |
※「インターン」という言葉で調べた件数です。「仕事体験」など、別の言い方だけで書いている求人は数えていません。
インターン参加が条件の求人は、129件のうち15件でした。読み取りにくい5件を足しても、20件です。
本文に「インターン」が1回も出てこない求人は96件
条件になっていない109件のうち、96件は、本文に「インターン」という言葉が1回も出てきませんでした。インターンに参加すると選考が有利になるだけ、と書いてある求人は1件でした。インターンの案内があるだけの求人や、インターンと関係のない書き方の求人は12件でした。
学歴不問は129件のうち104件
大学名を問わない求人も多くあります。129件のうち104件は、学歴不問の求人でした。ただし、学歴不問の104件のうち10件は、「会社ごとの大学リストを確かめてから紹介する」決まりになっていました。なので、受ける前に1件ずつ確かめるのが安全です。
働く場所と仕事の種類
働く場所は、東京が99件、大阪が74件、兵庫が40件、京都が30件でした(1つの求人に複数の場所があるので、重なりがあります)。大阪・京都・兵庫のどれかで働ける求人は、80件ありました。
職種は営業が中心です。営業の仕事に就く可能性がある求人が、129件のうち94件ありました。この94件には、入社してから仕事が決まる求人29件が入っています。
💡 ポイント
私たちが扱う28卒の求人129件のうち、インターン参加が条件の求人は15件でした。96件は、本文に「インターン」という言葉が出てきませんでした。
6. 内定がないまま4年生になっても、道はある
就活は、長く続く
政府の会議の資料には、就活にかかる期間も書かれています。就活に9か月ほど以上かかった学生の割合は、2020年度の約3割から、2024年度の約5割に増えていました。
出どころ:内閣府・文部科学省・厚生労働省・経済産業省「2027年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方」
就活は、一度の時期だけで終わるものではありません。
会社の側も、採りたい人数がそろっていない
同じ資料には、採りたい人数を採れたと答えた会社の割合が、2025年卒では3割台だったと書かれています。理由として、「応募してくる学生が予定より少ない」「内定を断られることが予定より多い」などが挙がっています。
私たちが扱う28卒の求人も、2026年9月3日の56件から、11月6日の129件に増えました。
卒業して3年以内なら、「新卒枠」に応募できるよう国が求めている
国は、卒業してから少なくとも3年間は「新卒枠」に応募できるようにすることを、会社に向けて引き続き知らせていくとしています。卒業までに決まらなかった人に向けては、新卒応援ハローワークと大学の就職相談の担当が一緒に支えるとしています。
出どころ:厚生労働省「令和8年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します」
卒業後の4月1日に、就職が決まっていなかった人
2026年3月に卒業した大学生では、就職を希望する人のうち98.0%が、卒業後の4月1日の時点で就職していました。残りの2.0%は、その時点で就職が決まっていなかったことになります。就職を希望する大学生のほとんどは、卒業するころには就職しています。
💡 ポイント
就活は、3年生の冬で終わるものではありません。4年生の10月以降も内定は決まり続け、卒業後3年以内なら新卒枠に応募できるよう国が会社に求めています。
就活に出遅れた28卒によくある質問
まとめ
- 28卒の面接などの選考は、ルールの上では2027年6月1日から始まります。
- 最初の面接や内々定を受けた学生が増えるのは、3年生の2月以降です(政府の会議の資料)。
- 人材会社で見てきた中では、早く内々定を出すのは、たくさん採る大手か、学生が集まりにくい会社でした。
- インターンで落ちても、本選考で受かった例はたくさんありました。
- 私たちが扱う28卒の求人129件のうち、インターン参加が条件の求人は15件でした。
出遅れたと感じていても、今から受けられる28卒の会社はたくさんあります。
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この記事を書いた人
Against株式会社 代表 芝山 駿
大手の人材会社2社で、約5年間キャリアアドバイザーとして働いてきました。
新卒と中途の両方で、1万人以上の就活・転職の相談を受けてきました。
その経験から、人事が本当に見ているところを書いています。






